どんな包丁を選ぶ?〜失敗しないための包丁選びのポイント〜
その1 ご家庭用の包丁
最初の1本は、やはり三徳型が、使いやすいです。
三徳型包丁とは、肉・魚・野菜と幅広い食材に対応出来る形状の包丁のことを言います。
(冷凍食品や、骨などかたいものにはお使い頂けません。)
また、刺身・薄刃・出刃の三つを合わせた包丁という意味から三徳と名付けられたとも
言われています(出刃としてはなかなかお使い頂けませんが)。
家庭用とご紹介致しましたが、最近は世界中のシェフの間でも、人気が高く多くの方に
お使い頂いています。
三徳型の中にも、炭素鋼(さびる鋼)の物、あるいは錆に強いステンレス特殊鋼の物、
またステンレスの間に炭素鋼を挟み込んだタイプ、同様にステンレスの間に錆びにくい
ステンレス特殊鋼を挟み込んだ物などがございます。
一般的な家庭用包丁『三徳型包丁』でみますと・・・
1.切れ味重視→錆びるけど切れ味抜群の炭素鋼の包丁
西田大祐作白一鋼本割込
水野鍛錬所「源昭忠 本鍛錬 台所包丁」青鋼
日野浦刃物工房「味方屋作 三徳包丁」
などです。
どれも、鍛冶職人が昔ながらの製法で鋼を熱し、ハンマーで叩いて鍛え上げています。
研ぎ込んで頂きますと、本当に素晴らしい切れ味を発揮致します。
2.切れ味がよくお手入れも楽な物がいい→ステンレス特殊鋼の包丁
V金10号ダマスカス17層鎚目『夕波』三徳型
堺孝行 V金10号ダマスカス33層鎚目三徳包丁
越前丸勝作「V金10号多層鋼鍛造 三徳包丁」
などが人気があります。
いずれも、両刃でステンレス多層鋼の真ん中に「V金10号」というとても硬くて
よく切れる合金鋼を挟み込んでいます。
両刃ですので、食材に真っ直ぐに切り込んでいき、右利き・左利きの方どちらでも
お使い頂けます。
3.鋼とステンレスの両方の良さを→ステンレスに鋼を割り込んだ包丁
青紙スーパー本割込三徳包丁
青紙スーパー黒鎚目剣型三徳包丁
青鋼本割込三徳包丁
どれもステンレスの軟材の間に、すごくよく切れる青紙スーパーや青鋼を挟み込んだ
三層構造になっていますので、包丁の面部分(横の部分)は錆びません。
鋼が出ている刃先部分約5mm程が少し錆びますが、ちょっと研いで頂けば、それほど
お手入れに手間がかかると言うことは無いです。
とにかくよく切れて、使いやすいのが特長です。
以上、このあたりがご家庭用でおすすめの包丁です。
ぜひご参考になさって下さい。
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